TOPに戻る

  1. 1:アニメにかかるお金の話


    [40] 作者はまだ本当にヤバいところは隠してるだろ、給料とか給料とか <'2008 08/10 01:24> 4lAQenP/P
     (○ー○)<え?聞いた話では制作の給料はピンからキリまでありますが
     入ったばかりでは10〜20万じゃないですかね。会社によって変わりますよ。多分。
     あくまで聞いた話ですよ?はい。なので定かじゃありませんからね?はい。
     作画関係のお給料ならネットに書いてある通りで問題ないんじゃないんですかね。はっはっは。
     詳しく聞きたければコメにワッフr(ry じょ・冗談ですよ?????

    ↓↓↓↓

    [43] ・・・わ、ワッフルワッフル! <'2008 08/11 11:23> CIAy3oV1P
     (;○A○)<冗談だって言ったのに!!どうしてくれるんだ!!

     

     というわけでこんな流れのせいで長々と書いてみましたよ。

     

     全部 聞 き か じ っ た だ け の話ですが、作画方面のお給料は以下の感じでしょうか。
     あくまで超平均的な数字ですから、ピンからキリまであるということをご了承ください。
     ついでに、何度も言ってますが鵜呑みにはしないことー。さりげなく間違ってたり嘘ついてたりするかもですからね?

     あ、単位としては1k=1000 1m=1000000で表してるんでー。

     

     っていうか作画関係の給料って制作進行とはカンケーねーじゃねーか!!!

     

     
     ・動画 一枚あたり100〜200(クチぱく一枚でも、Aセルいっぱいのモブを描いても値段は一緒)

     ・仕上 一枚あたり150〜250(上に同じ)

     ・原画 1カットあたり3k〜4.5k 長寿アニメだとパターン化されているので安い場合が多い。

       原画は最初にレイアウト(+動きのラフを書いた通称ラフ原)を書き、演出作監等の修正を挟んだ後
       原画作業(ラフのクリンナップ)に入る。
       この2工程は基本的には同じ原画マンにやってもらうが、これらをそれぞれ分けて別の人に仕事を出す場合もある。
        その場合[L/O単価+2原単価]=原画単価となるようにするのが主流。

    追記:会社によっては「拘束料」がプラスされる場合がある。

    フリーの原画マンは色んな会社から仕事を受けることが多いため、結果的に多忙になり〆切を追われることになる。

    こうなると〆切が早い順に作業を進めることとなり、結局締め切りギリギリに上げられることに。

    そこで拘束料を支払うことでその原画マンの腕を確保、自社作品の仕事の優先、会社内に入って仕事をしてもらっていざというときに迅速な対応を取れる、といった利点を会社が得られる。

    原画マンにとっても通常の原画料+αの収入になるため、この申し出を受け入れる人は多い。(家でしか作業したくない、会社にいくのメドイ、好きな作品だけやっていたい、とかいう原画マンは断る場合もある)

     ・シナリオ 一本(1話数)あたり80k↑

     ・絵コンテ 一本あたり150k〜250k

     ・演出 一本あたり20k前後

     ・作監 一本あたり20k↑

     ・総作監/監督/色彩設計/キャラデザ/美術監督/シリーズ構成 ここはなんとも……シリーズ通して関わってくる部署なので……
        まぁかなり高いです。ミリオン単位。監督・総作監は演出・作監の¥に1.5〜2倍かけることのシリーズ総話数分くらいでしょうか。
        …ただしそのシリーズをやってる間は他の仕事はあまりできないでしょうから、月あたりの収入を考えると…
        (1クール三ヶ月、ただしそれは放映の期間であって制作時間ではないことに注意)

        まぁ一般のサラリーマンとどっこいどっこいってくらいですかね?

     ・動画検査 50k〜100k前後 ぶっちゃけ動画マンがとりあえず生活できるように稼げるようになるのは動検になれてからです。
       会社によっては動画検査という能力給をプラスしてそれ以外は普通にやった枚数分支払うというところもあるし、
       動画検査自体が固定給の場合もあります。
       (固定給の場合いくら枚数をやってもそれ以上になりませんが、かわりに安定した収入を確保できる利点も。
       逆にいえば固定給分以下の枚数しかやっていない場合は利益になりますし)
     

     ・色指定(セル)検査 100k〜200k(場合によっては2週間程でこれだけ稼いでしまうこともある。利率としては悪くない。
       ただしデスマーチ気味にはなるが。作業工程の後半部分にあたる仕事なので狭まったスケジュールの煽りをまともに喰らう)

     

     ……こんなところ?あ、劇場版の場合は全部1.5倍くらいと考えればおk。
        (監督クラスの部署はその映画の時間が何話数分かで変わってくる)

     

     以下余談。1カットあたり平均動画10枚。30分アニメの1話あたりの総カット数は約300Cut。
     平均総動画枚数は3000枚。更にリテークなども出るたびにお金はかかります。

     
     グロス会社(下請け)が仕事を受けて完成させると、元請からその一本分の仕事のお金が支払われます。作品にもよりますが8m〜10mくらいでしょうかね。ここは結構前後してきます。

     でもいくらリテークを直そうが、一本分の単価はまったく変わりません。下請けが儲かるためにはどれだけ少ない枚数でいいモノをつくるかどうか。それにかかっています。

     そのため、制作進行は絵心がなかろうがタイムシートの読み方がまったくわからなかろうがアニメに興味がナッシングでビジネスライクだろうが、必然的にリテークを回避する為に演出・作監などと共に作品を作り上げていく心構えが自然と出来ていきます。…多分そのはずです;;

     なぜならば、その利益こそが制作進行の給料になるのですから……フフリ。

     まぁアニメタさん方の給料はやった分だけ支払われる歩合制ですが、制作の給料は大抵が普通のサラリーマンと同じく月給です。
    入ったばかりの頃ならば、コメ返で言った通り大体100k〜200kが相場かと。グロス会社なら100k〜160k、元請なら140k〜200kでしょうかね。

     あとは頑張って徐々に収入を上げていく、いわゆる能力給での収入に期待するしかないでしょうねー。セーサクの「け」で書きましたけど、1話数に制作進行は基本1人です……が、制作進行一人については2本も3本も回す場合はザラなので。それと制作の将来性としては、「制作→演出→監督」や「制作→デスク→プロデューサー」への道が一般的でしょうか。

     

    ……あれ?お金に関する話だけのつもりだったのに余計なことまで書いてないか???
    今回はここまででいーっしょ?

     

     ついでに専門用語とかのリンクも貼っ付けておこうか。 → 作画@WIKI-作画用語-
     気になったら行ってみるといいんだぜ。


     アニメを簡単に自分で作りたいなら、ネット上にいくらでも載ってるからググるよろし。
     メドイなら手近な月刊コミックニートの「アニメの達人 相姦号は390円!」を参照でもするとよかと。

TOPに戻る

inserted by FC2 system